不動産投資の基礎知識

不動産投資は不動産を購入して利益を得ることです。不労収入ともいわれていますが、不動産を所有しているだけでは利益は出ません。入居者を募集し、しっかりと管理しなければならないため、厳密には不労収入ではないのです。不動産で収入を得る方法は2つあります。

・賃料収入（インカムゲイン）

取得した不動産の入居者を募集して、入居者が支払う賃料で収入を得ることです。不動産投資のスタンダードな方法です。賃料収入は長期的に毎月収入を得ることができ、難しい知識もそれほど必要としないため、投資初心者向きといえます。

・差額収入（キャピタルゲイン）

不動産が安いときに購入し、不動産価格が上がったときに売却してその差額を収入とする方法です。例えば、1,500万円で購入した不動産を2,000万円で売却すると、500万円の売却益が得られます。ただし、実際には諸経費などが必要になるため、手元に入る金額は変わります。差額収入は不動産だけではなく、景気や経済状況など様々な知識を必要とするため、上級者向けの不動産投資だといえるでしょう。

不動産投資を始めるメリット

・投資により安定した収入を得ることができる

所有している不動産を賃貸物件として貸し出すと、入居者から支払われる賃料が毎月入るので安定した収入を得られます。賃貸契約は一般的に2年更新が多く、その期間は家賃が下がりません。空室にならない限りは途切れることなく収入を得ることができます。

・節税効果

両親などから不動産を相続した場合、現金で相続するとそのままの価値での評価額になります。不動産であれば時価の70％程度の評価になり、その不動産を賃貸にしていると更に評価額が下がり、その分節税効果があります。また、確定申告の際にも建物に減価償却費が適用され、一定期間は経費に加算されます。経費として計上した結果、赤字になると給与所得から赤字分が引かれるため、その分が所得税や住民税の節税になるのもメリットです。

・業務を外部委託できる

建物の管理や入居者の募集などは、管理会社や不動産会社に外部委託することができます。日々の業務もそれほど多くないので副業としても可能です。

不動産投資の知っておきたいリスク

不動産を貸し出したときに気をつけたいのが空室と賃料の滞納です。どちらも収入減につながる要因といえます。空室は不動産会社に管理を依頼し、入居者の募集や宣伝などの対策を講じます。入居者に関連するトラブル対策としては、管理会社に依頼する、入居時に保証会社と契約することも有効な手段です。